クロアゲハ


関東地方も梅雨入りとなりました。
太陽の光がないとき、森の中はぐっと薄暗くなります。
そんな中、正確な名前はわかりませんが、
全体が黒いクロアゲハの仲間が飛んでいました。
クロアゲハのヒラッヒもラッという優雅に飛ぶ姿を見ているのは
大好きなのですが、いつも疑問に思うことがあります。
「薄暗い森の中。花の蜜も少ないのに、なぜチョウが飛んでくるのだろう?」


雨あがりの夕方、少し明るいところも出てきました。
チョウの姿をとらえることはできませんでしたが、
木の枝が伸びているあたりを、木の葉にとまりながら
飛んでいます。
今年は疑問を解明してみようと
「チョウはなぜ飛ぶか」(岩波少年文庫 日高敏隆著)を読んでみました。
すると、ずばり!私の疑問は解き明かされました。
クロアゲハはクスノキの葉も食べるのだそうです。
そして、そのときどきに、明るく輝いているところを縫うように飛び、
気温が高くなると、日陰の涼しいところにも入るのだそうです。
黒い羽をもったチョウの独特な習性のようです。


森に、クスの仲間やミカン、レモンの木があることも
クロアゲハにとっては大事なことなのでしょう!


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