妖精のゆりかご



今年もたくさんのチューリップが咲きました。

前の年よりも、もっとカラフルで、形も様々なものを育ててみました。

森の庭に、あまり似合わないなと思いつつ、各種植えたのには、

理由が二つあります。

一つは、待ち遠しい春を迎えるにはぴったりだから!

もう一つは、チューリップの花は妖精の赤ちゃんのゆりかごだから・・!?

「イギリスの昔話」脇明子編訳(岩波少年文庫)の中に

「チューリップ畑」という短いお話が入っています。

・・・一人暮らしのおばあさんの畑。特にチューリップの畑がお見事。

村の野原には、妖精が住んでいて、月夜の晩は木の下で、歌ったり、踊ったり。

ところが、小さな妖精のこどもは、そんな晩こそ眠ってくれない・・。

そこで、おばあさんの畑のチューリップの花の内側にそっと

寝かせたら、夜じゅうぐっすりと寝てくれた。

ママ妖精はとても助かり、楽しい夜を過ごせました・・!

このお話を知り、チューリップの可愛らしさが倍増したのです。

そして、

おばあさんのお墓の周りは、ふしぎなことに

季節ごとに、みずみずしくて香りのいい花が次々に咲き、

雑草などは生えてこなかったそうです。

瑞々しく香りの良い花って、何でしょうか。

想像は広がります。

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