冬の間、枝ばかりになっていた木々に、
新芽や若葉が出てきました。
毎年のようにこの時期に表れる、ホウチャクソウ。
今年も顔を出してきたなぁ・・と
思いつつ、ふと気づいたのは、
木漏れ日の明るさです。
ホウチャクソウの周りを明るく照らす木漏れ日が、
とてもおだやかな温かさを、感じさせてくれました。
ひなたの太陽は、もちろん気持ちの良いものですが、
地面にあたる木漏れ日の美しさは、森の木々の中に
いてこそ見られるものです。
周りは暗いのですが、
日のあたる場所がぽっかりと空いて、
まるで、誰かにスポットライトを当てているようです。
もしかすると、土の中の虫やクモが
はにかみながら、まぶしそうにしているかもしれません。
それとも、出たばかりの新芽に当たっているでしょうか。
春は一斉に、新しいいのちがあふれます。
一つひとつに、光が注がれますように・・・。