「みーんみーん・・・」と
セミの声が、森いっぱいに広がっています。
7月も後半となり、森に自生している山椒を思い出しました。
そろそろ出番の時期到来!
日ごろ、山椒の木は成長が早いので、よく、ハサミを入れています。
とげも多いので、あまり良い印象は無かったのですが、
なぜか、「粉山椒を作ってみよう!」と思い立ちました。
ささやかな分量の山椒の実ですが、新芽と併せて乾燥させます。
室内で三日ほどすると、新芽も緑の実もからからになりました。
実の中からは、真っ黒なつやつやの種。
そっとかじってみましたが、黒い種には、山椒特有の味も香りもありません。
そこで、黒い種は外し、
葉と青い実の皮を合わせて、擦り始めました。しばらくすると、
山椒独特の強い香りが漂い始めます。
香りの奥から、柑橘系のさっぱりとした気配を感じます。
山椒はミカン科ですから、納得の香りです。
そういえば、すりこ木も山椒の太い枝でできたもの。
堅くて丈夫な材質のおかげなのでしょう。
丁寧にすりつぶしていると、自家製 「青粉山椒」が完成しました。
今週、23日は「土用の丑の日」!
「うのつくもの」を粉山椒の香りを楽しみながら、いただきたいものです。
山椒に対しての親近感が、ぐっと強くなりました。