これは、森に咲いた彼岸花の最後の一本です。
毎年同じ時期に咲き出し、アゲハの成虫も好んで蜜を
吸っているように見えています。
でも、この彼岸花は花にも球根にも、毒があるのだそうです。
特に球根の部分には強い毒性があり、食べると
呼吸不全などのショック状態にもなるとか・・。
(今の時代は食べませんが・・。)
全国の田んぼの畔などに植えられているのは、
ネズミなどの被害から稲を守るためなのだそうです。
毒も使いようで役に立てていたわけですね。
また、球根にはたくさんのでんぷん質が含まれているので、
毒だしをすれば、飢饉のときの非常食にもなったというのだから驚きです。
毒としての活用に、食用に、薬用にも・・・。
時代に応じて、必要とされる形で役立てられている花。
とても数奇な運命と言いたくなるような、ふしぎな花の一つです。
今の時代は、彼岸花の群生地を作り、観光地として喜ばれています。
秋の訪れを感じる花の代表となりました。
平和だからこそですね。
平和な世界が何より大切だと思うこの頃です。
花が終わり、葉が出てきました。