萌芽更新


10月に入りました。
涼しく強い風が吹いています。
季節がようやく入れ替わったことが実感できる朝です。

今夏の猛暑は、人にも、植物にも過酷な環境となりました。
実は、BLUE JOHNの森も大きな出来事があったのです。
コナラ、カシの木類が「ナラ枯れ病」に。
「ナラ枯れ病」は、
・・・カシノナガキクイムシという虫がナラ・カシ類の樹木に穿孔し、
   樹木の枯れ死を引き起こします・・・
近くにある「トトロの森」でも、ナラ枯れの樹木が多数確認され、
倒木や落ち枝の心配があるために、伐採したそうです。
隣は住宅地ですから、仕方ありません。
辛い気持ちはありましたが、枯れてきた樹木は伐採に。
でも、
今までより、陽ざしが入り込み、明るい森となりました。
きっと、新しい芽が出て、森全体も更新されていくはずです。
そう考えると、次のステップへの一歩!
新しい変化の始まりでもあります。
萌芽更新!


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青い実


森の多い 青森県!
まだ熟す前の「青い実」
これはノイバラの実です。
今年も赤く熟してから、
クリスマス用に使う予定でした。
でも一本のノイバラが、あまりにも大きくなってしまったので、
縮めてしまうことになりました・・・。

そこで、まだ熟す前の青い実を収穫。
青い実だけを束ねてみると、なんとも新鮮で、清々しい美しさです。
白い器によく似合うと思い、オランダ鉢に入れて、
ユーカリの葉も近くに添えて、飾ってみました。

数日たつと、青い実には、くすんだ黒味が加わってきています。
すごみを感じるような青黒い実になってきました。
これは、「ハロウィーンの飾り」になるのでは!と思い立ち
かごに入れ替えてみました。黒魔女さんも、登場です。

          まだ暑さが厳しくて、いつまでも夏気分ですが、
          9月はもう目の前に来ています。

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樹間の空

           樹木を一部、伐採したおかげで、BLUE JOHNの空は
           広々としてきました。
           木々の葉の重なりも美しいのですが、
           すき間から見える青空はとても気持ちのよいものです。

空を見上げる・・・!

どこにでも、空はあり、どこからでも空は見えるものですが、

ちょっと意識して空を見上げると、

毎日、違う表情が見つかり、楽しく感じられます。

朝は小鳥のさえずりをBGMのようにしながら、

空を見上げます。

日中、草取りの合間に空を見上げると、ほっとします。

夕方、帰り道、畑の上の広々とした大きな空もまた、

様々な表情を見せてくれます。

今は、ちょうど、白い半月の時期。

沈み始めている太陽の光と灰色の雲と何色もの空。

変幻自在の空の様子をみつめるのは、楽しい時間です。

そんなとき、自分の心が穏やかになっているような気がしています。

10/29は満月の日。

夕刻からゆっくりと、

空に浮かぶお月様を見上げることにしましょう。

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スパイスみかん


雲ひとつない空にかこまれて

富士山は、山頂から中ほどまで真っ白な雪におおわれました。

みかんも、黄色く色づきはじめました、

枝によっては、みかんの重みで折れてしまうのでは・・と

心配になるほどの実りです。

大きさも形もほど良い成長で、先ずはひと房を試食!

酸味がお好きな人には喜ばれるでしょうか!?

イランなど中東の料理では羊の肉が好まれているようですが、

煮込む際に、レモンや柑橘類の葉を臭み消しとして使うことがあるそうです。

ちょうど、月桂樹のような役割でしょうか。

みかんの葉を少しちぎって香りをかいでみると、

春のときよりも、深い芳香が漂います。

スパイスとしても十分利用できそうです。

どこの国の人間も、身近な植物から、香りの良い物を見出し、

生活に役立ててきました。

日本の山椒、シソ。中東のオリーブやレモン。

その香りも、平和の中でこそ豊かに味わうことが、できるのだと思うのです・・。

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山ブドウ


 

朝の空気に、ようやく秋の気配を感じるようになりました。

さっぱりとした空気の中、

畑には、トンボが沢山飛び交い

カラス瓜も緑から、オレンジ色に色づき始めています。

BLUE JOHNにある、小さな山ブドウ!

ひと房の長さが7~8センチほどの小さな房が実りました。

小さなものには、人の心を愛おしく感じさせる力があるのか、

とてもかわいいのです。

収穫と言っては大げさですが、

今年は、珍しくハサミを入れて かごに並べてみました。

目で楽しんだ後に、一粒を口に入れると、甘酸っぱい野生の味がしてきます。

少し干してから、加熱してジュースにしようと思います。

薬膳的にはどんな力があるのでしょう。

当然アントシアニンが豊富でしょうから、免疫力アップには間違いなし。

酷暑の疲れが出やすい時期です。

できる工夫をして、何とか乗り越えたいですね。

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青シソで元気に!



以前に畑の方から頂いた土!
鉢に入れて、ニンジンの種をまいて育てるなど利用してきました。
その土は、今でも巡りめぐって、
イタリアのテラコットポットの中で使われています。
そのポットの中で、ミモザの小さな苗を大切に育てているのですが、
隣にひょっこりと、「青シソ」が現われました。
種まきはしていないので、土の中に種が潜んでいたのでしょう。
青々とした大きな葉をつけたシソが育ちました。
青シソは、薬味としてとても便利ですが、
急に元気な青シソを見たので、その効能を調べてみました。

なんと!βカロチンが豊富で、口やのど、胃腸の粘膜を
健康に保ってくれるのだそうです。もちろん免疫力のアップも!
エジプト野菜のモロヘイヤよりも含有量が多いのです。
いささか夏の疲れを、胃のあたりにじわっーと感じていた自分。
なんとも、タイムリーな出会いとなりました。

早速大きな葉を採り、いただきました。
香りといい、柔らかさといい最高の出来でした。

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秋をみつけて


畑や草むらの横を歩いていると、

ジー ジー

リリリー リリリーと

虫の声がよく聞こえるようになってきました。

キリギリスなのか、コオロギなのか、姿は見えませんが、

朝から、鳴き声がよく聞こえてきます。

まだ、蒸し暑い日が続き、

「熱中症警戒アラート」は現役のがんばりのようですが、

さすがに、自然の世界では、秋の気配がしてきます。

森にも、ミズヒキの赤い花が目立ち始め、ヤバネススキも仲間入りです。

ユーカリは伸びた枝を切って、リースになりました。

土台にはアケビのつるを利用。

ユーカリの葉から、清々しい香りが漂います。

時々、葉をビリリと破いては香りを深く吸い込み、深呼吸タイムです。

香りをかぐこと、リースを作ること。

全てが、リラックスの時間となりました。

秋をみつけながら、湿度の下がる秋を待つことにします。

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青い森


森の多い 青森県!
青く深い森が、縦にも横にも広がる、名前通りの青森を訪問してきました。
津軽藩から、青森県になったいわれを調べると、
「松が青々と茂る小高い森があり、その森は漁師にとっての目印となっていた。
その目印の松の丘は次第に、青森・あおもりと呼ばれるようになっていった・・・。」
漁をした帰り、船の上から青々とした目印の森が
見えてきたときは、ほっとしたことでしょう・・。

江戸時代の街道沿いにも、大きな木が植えられ、
一里塚として大切な役割を担っていました。
大きな木や森は、人々にとっての「ほっとする目印」となり、
昔も今もそれは変わらないものかもしれません。

弘前市の旧市立図書館で見た、弘前市の市民憲章には、
「・・・弘前 ひろさき 
あずましい ふるさと・・・」とありました。
「あずましい」とは?
受付の係の方に伺ってみました。そこで教えていただいたのは、
「あずましい」とは、「心地よい、居心地がいい、安心する・・。」
そんな意味の方言だそうです。
いつの時代でも、
森や木は「あずましいふるさと」なのかもしれません。

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森には昆虫




大きな入道雲に囲まれていますが、
台風の影響もあるのか、風が吹き抜けていきます。
いつも、森の横を通る方が
「ここの森の風が気持ちいい!」と嬉しそうでした。

先日、この森でカブトムシ発見!との情報が流れたのですが、
まだ確認できていません。
当然ながら、期待は高まります。
立ち止まりながら、目をこらしますが、
見つかったのは、「セミの抜け殻」
それも、ホオズキの葉の裏でみつけました。
まだまだ、元気に誕生しているようです。

そして、もう一つ見つけたのは、「タマムシ」
ギラギラとした金属質はそのままです。
少し前まで、空高く飛んでいたのでしょう。

この首都圏で、昆虫が生息していること自体が奇跡のようです。
「・・生物全てに役割。人も自然の一部・・。」
動物行動学者 Jane goodallさん(90歳)の最近の言葉が心に残ります。

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猛暑のお客様


酷暑、猛暑の日が続いています。

BLUE JOHNのスタジオは比較的、涼しい「夏向きの造り」なのですが、

さすがに暑さを感じています。

暑さにうんざりして、窓辺近くに座っていたところ、

突然!ものすごい音量の「みーん みんみんみんみー・・・・」の爆音?に

驚かされてしまいました。

一体、どこから消えてくる音なのだろうと、見回すと、

なんとすぐ自分の「お隣」にいました。

鳴き声のとおりの「ミンミンゼミ」が窓の網戸にしっかりと
つかまって、一生けん命に鳴いているではありませんか。
こちらの視線にも動じずに、「はら」を使い
人間でいえば、「腹筋!」を器用に使い、

必死の形相で鳴いています。

その姿は、単に「うるさい爆音」ではなく、

自分の役割を懸命に果たし、「生きようと頑張っている姿」そのものでした。

昆虫の、小さな躍動する動きを間近で見て、心動かされた瞬間でした。

最期の命の輝きを聞かせに来た、お客様でした。

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