「宴会場に放たれた4羽の鳩。
その羽には、違った香りが浸してあった。
スミレ、バラ、スイセン、ヒヤシンス。
客たちの頭には、花々の香りが雨のように降ってきた。」
(「香りと歴史 7つの物語」より 渡辺昌宏著 岩波ジュニア新書)
古代ギリシャのエピソードですが、
頭上から雨のように降る香りとは、どんな香りなのでしょう。
花は、飾るだけでなく香りも積極的に活用していたようです。
みたいと思いたちました。
ミニバラの花、月桂樹の葉と枝、ユーカリの葉、チェリーセージの葉など、
森から収穫し、びんの中に押し込んでみました。
良い香りを出すためには、おそらく「乾燥・凝縮・熟成」が大切でしょう。
気長に、ビンの中の変化を見ながら、
ふたを開ける日を待ちたいと思います。
いつできるか、どんな香りかもわかりませんが、
「ゆっくりと待つ」楽しみもいいかもしれません。