水のちから

一週間ほど、雨が降り続きました。

全国各地で川の氾濫が起こり、今夏の悲しいニュースとなりました。

COVID-19と共にいる、2021の夏!厳しい現実です。

雨の後、森を一回りすると、樹木や草の勢いに圧倒されます。

わずか、数日なのに、雨降りの前とは様子が違います。

これは、いちじくの幼木。

雑草に埋もれて、忘れられたようになっていた木が

葉を大きく茂らせて、元気に成長していました。

いちじくには、たっぷりの水が必要だったようです。

もっと陽当たりの良い場所に植え替えたくなりました。

いちじくのすぐ後ろにある、トネリコもぐんぐんと枝を伸ばしていました。


こんなに、上に伸びていたかなぁ・・
と見上げてから、枝下ろしをしました。

いつもながら、ピカピカの葉を楽しみたくて、

チュジニアのコンテナの中に入れ、飾ることにしました。

水のちからに敬意を表しつつ・・。

水はつよく厳しく、優しい。

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夏の暑さにも負けず!


夏の猛暑にも負けず、冬の寒さにも負けずいつも、濃い緑の葉を保ち、丈夫に育つ花・・・!?そんなパワフルな植物あるの?

はい!あります。それは、「野生のヤブラン」です。そのヤブランが、今年になって、とても増えてきました。



暑さが盛りの今、森のあちらこちらに紫の花を咲かせています。

よく見ると、1本の茎に房のように、小さな花がついているのですが、ほとんどは、つぼみのままが多いのです。

遠目には、薄紫色の花が咲いているように見えるのですが、ほとんどは「つぼみ」

毎日のように、観察していますが、1本の茎の花が全開になっているのは、見たことがなく、ちょっと、不思議な感じが漂います。

それでも、森の中で清々しく凛と立つ姿はとても美しいものです。

もうしばらくすると、茎の下の方から、緑のつやつやとした種に変身していきます。

黒い種になると熟して、鳥のごちそうになるのかもしれません。

来年も、もっと増えていくでしょうか。期待しています。

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玉虫の居場所

8月に入り、とても暑い日が続いています。
BLUE JOHNの森でも、ミンミンゼミの声がにぎやかに聞こえてきます。
セミの抜け殻が、あちらこちらに・・。こんなところにも・・。
ヤブランの花の上に!


そして、今年も玉虫が育っているようなのです。
正式には、「ヤマトタマムシ」Jewel beetle
まだ、飛んでいる姿を見ていませんが、
草取りをしていると、地面にキラッと光るものが


ありました。草と土をかきわけてみると、ヤマトタマムシ
の堅く美しいはねでした。死んでも、堅い上翅は全く色が変わらずに残っているのです。
埼玉でも本当に貴重な昆虫です。
今年の生存が確認できてとても喜んでいます。


でも、どうしてこの森にヤマトタマムシがいるのでしょうか?
そのヒミツは、この「エノキ」の大木のおかげのようです。
ヤマトタマムシはエノキの木の葉を食べ、幹の中に卵を産み育てるそうです。


誰にとっても、自分が伸び伸びとできる居場所が必要なように、
玉虫にとっても、居心地のよい森なのでしょうか。
大きな「エノキ」も大切に保存できたら、ヤマトタマムシの大切な居場所になるかな!

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ほおずき山盛り

梅雨開け宣言と同時に、大きな入道雲が空いっぱいに広がりました。
そして、連日の猛暑!
地面は、すぐに渇き始め、すくすくと成長していたほおずきも
いささか、ぐったりとしてきました。
ほおずきは、5月末頃から姿を見せていたので、すべて刈り取りました。
枝から、実をはずすと、思った以上に沢山、収穫できました。
なぜか、数を数えたくなる癖が出て・・・!
数えながらガラスの器に入れていくと64個もありました。
あまりにも、小さくて可愛いので、ひととき飾ることにしました!

スペイン製ガラスの「カンタベース」に入れて。
入りきらない分は、お皿に並べ、
一つは、皮をむいてみました。
とっても懐かしい香りがしてきます。
ほおずき・・・鬼灯!なんとぴったりな漢字でしょう。
魔女人形に守らせながら、
8月のお盆が来るまで、大切に保存します。

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きのこ忍者

梅雨の後半、とても雨の量が多くなりました。
その湿度や温度が関係したのでしょうか。
今年は「キノコの出現」が続きました。
名前は一切わからないのですが、様々な「キノコ」が出てきました。
なめこのような・・、しめじに似たような・・。


そして驚くことに、キノコは神出鬼没です。
ある日、「あっ!キノコ!」と思い、大発見した気分になるのですが、
その二日後位に同じ場所を見に行くと、もう跡形もないのです。
さっさと胞子をつくり、役目を終えるやいなや元の菌糸となって
地面に潜んでしまうのでしょう。こんなに速い変身ぶりにびっくりです。

 

 

 


キノコは木の子。
キノコが木を育て、森が作られているわけですね。
BLUE JOHNの森は小さいけれど、本物の森の営みがありました。

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荒梅雨

先日、週間天気予報の中で、
「梅雨の最盛期へ 大雨に警戒を!」という言葉が目に留まりました。
果物や野菜、花にはよく最盛期という言葉が使われていますが、
天気にも使われるのだと再確認。
でも、やっぱり「野菜の最盛期」の表現の方がなじみ深いですね。
梅雨の大雨が災害に直結し、胸痛む出来事が続いています。
俳句の季語でもある、「荒梅雨」の言葉を思い出しました。
梅雨の激しい降り方を指すことばですが、
梅雨の終わりの激しい降りは昔もあったということなのでしょう。
一方で、静かな森の中にいると、「青梅雨」という言葉が浮かびます。
木々の葉に降る雨を指す言葉としての季語ですが、

樹木にとっては、恵の雨となります。
雨の雫をたっぷりとうけ、葉の輝きがきらきらと増していきます。

 

梅雨の終わりももうすぐでしょうか。

荒梅雨が収まることを祈って・・。

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森の一服

今週は、雨が断続的によく降りました。
強い湿気が、森の中を支配しているようです。
この湿気は、人間の身体にもこころにも影響があるのでしょう。
「温かい飲み物」と「静かに過ごす時間」が欲しくなりました。
そこで、「森作業あいまの一服!」
こんな用意をしてみました。

ドクダミ入りの野草茶
森で摘んだハーブ
お香
この三点で「ひとりお茶」を
していたのですが、ふと・・・
静かに思いを寄せるのもいいけど、
音のお供が欲しくなり「ケルティックハープ」のCDをかけました。

「ひとりお茶」の時間は静かにゆったり流れます。
でも、誰かいてくれるのも、勿論いいですね。

 

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日陰の花!

日陰の花というと、
人目を忍んで生きている人のたとえに使われる?・・と
ネガティブなイメージのようですが、いつも、
日陰の森の中で、元気に育つ草花を模索しています。
今までも、ヒューケラやユキノシタ、ヤブラン 
フッキソウなどを植えてきました。

 


それぞれは、元気に育っているのですが・・。
何となく、まとまりがなく、全体的な魅力に欠けています。
一か所にまとめられた、「日陰の花」コーナーがあると印象が違うのかな、と気づきました。
そこで、カラーリーフの代表であるコリウスの葉の美しさを利用することにしました。
アオガシの根元に円形ガーデンのコーナーを作り、
自然に増えたホスタや斑入りヤブランを移植して、
コリウスと組み合わせてみようと手掛け始めたところです
さぁ、これからどんな風に変化していくか!がんばりどころです。
梅雨の合間を利用して・・・。


でも、やっぱり日陰の花の代表は、これでしょう?
ドクダミの清楚な花は日陰に似合います。

 

                             

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クロアゲハ


関東地方も梅雨入りとなりました。
太陽の光がないとき、森の中はぐっと薄暗くなります。
そんな中、正確な名前はわかりませんが、
全体が黒いクロアゲハの仲間が飛んでいました。
クロアゲハのヒラッヒもラッという優雅に飛ぶ姿を見ているのは
大好きなのですが、いつも疑問に思うことがあります。
「薄暗い森の中。花の蜜も少ないのに、なぜチョウが飛んでくるのだろう?」


雨あがりの夕方、少し明るいところも出てきました。
チョウの姿をとらえることはできませんでしたが、
木の枝が伸びているあたりを、木の葉にとまりながら
飛んでいます。
今年は疑問を解明してみようと
「チョウはなぜ飛ぶか」(岩波少年文庫 日高敏隆著)を読んでみました。
すると、ずばり!私の疑問は解き明かされました。
クロアゲハはクスノキの葉も食べるのだそうです。
そして、そのときどきに、明るく輝いているところを縫うように飛び、
気温が高くなると、日陰の涼しいところにも入るのだそうです。
黒い羽をもったチョウの独特な習性のようです。


森に、クスの仲間やミカン、レモンの木があることも
クロアゲハにとっては大事なことなのでしょう!


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アワフキムシ

ブラックベリーの根元近くにあった白い泡は、何だろう・・・。
真っ白できめの細かなきれいな泡なのです。
すぐに図鑑(学研)で調べると、よく似た泡の写真が出ていました。
なんと!その泡の原因は「アワフキムシ」の幼虫!
そこには、

「アワフキムシの幼虫は腹からねばりけのある液を出し、気門から出る空気で
あわのかたまりをつくり、その中で羽化するまでくらします。」
本当に泡の中に幼虫がいるのでしょうか。実際に泡の中を見なければ!
おそるおそる・・・泡をどけてみると、
・・・黒くて7mmほどの小さな幼虫が、じっとしていました。
おとなしい幼虫のようですが、このままではブラックベリーが心配です。
そこで思いついたのが、「水をかけて吹き飛ばす」というプランです。

このプランを実行するために、本社から
借りてきたのが 強力ミズデッポウ!
何回も水を補充しながら、
無事にアワフキムシを退治できました。
ブラックベリーには無事に、大きな実が
育ってきています。

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